アメリカ国立科学財団等、気候や人間活動が水に及ぼす影響を調べる新たな26研究プロジェクトに2500万ドルを助成
発表日:2014.08.29
アメリカの国立科学財団(NSF)と国立食糧農業研究所(NIFA)は、共同の「水持続可能性・気候(WSC)」プログラムを通じ、26の研究プロジェクトに2500万ドルを助成すると発表した。世界では、約11億人が淡水の水源を持たず、約26億人が適切な衛生施設を持たない。人口の急増や気候の変化に応じ、十分な量と質の水供給の確保が課題だが、気候変化や人間活動が水循環システムに及ぼす影響、水の利用可能性や水質などの理解は十分に得られていない。今年はWSCプログラムの3回目で、地球の水システムと、気候変動、土地利用(農業や森林管理、放牧といった人間活動)および生態系との相互作用を理解し、今後を予測することを目指す。NSFは、水の流れと機能に関する知見は、人間活動が環境とどのように相互作用し、環境を変えるかの理解に重要だとしている。今年の助成対象には、農業・水システムへの気候変動の影響、エクアドルと中国の水質と水供給、アメリカ中西部農業地帯の意思決定過程・気候変動・水資源、などの研究が選定された。
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