欧州環境局、2013年版フッ素化ガス報告書を発表
発表日:2014.09.29
欧州環境局(EEA)は、フッ素化ガス(Fガス)の2013年の生産、使用、輸出入などに関する新たな報告書を発表した。報告書によれば、2013年、Fガスの使用量は1.4%減少し、3年連続の減少となった。また、Fガスの生産量も減少したが、輸出入に関しては、輸入が12%、輸出が2%とそれぞれ増加した。Fガスは、二酸化炭素の数千倍の温暖化効果を持つ強力な温室効果ガスで、大気中への排出量は比較的少量であるが、気候変動への影響は非常に大きい。現在、EUの温室効果ガスの全排出量に占めるFガスの割合は約2%である。しかし1990年以降、Fガスの排出量が約60%増加し、その割合も増加している。これに対処するために、EUでは2015年1月1日から新たなFガス規制を適用し、2030年までにFガスの排出量を2010年比で3分の2削減することを目指す。主要なFガス類であるハイドロフルオロカーボン(HFC)の排出量が急速に増加していることから、この新たな規制にはHFCの割当制度も盛り込まれるという。