アメリカ環境保護庁、ボタン電池等での水銀代替物質の使用を提言
発表日:2008.11.06
アメリカ環境保護庁(EPA)は、様々な製品中の水銀の使用に関する予備的な評価を実施し、水銀には代替物質があり、スイッチやボタン電池、温度計、サーモスタットのような計測装置等には、必ずしも水銀を使用する必要性はないという結論を打ち出した。この評価は、化学品評価・管理プログラムに基づくもので、いくつかの製品における水銀の使用状況、経済的で有効な水銀代替物質の利用可能性を審査したところ、特定の製品における水銀の使用には、重大な懸念があることが判明した。EPAは、水銀代替物質の利用を促進し、製品に使用される水銀の量を削減するため、規制や自主的な取り組みを促進していく計画である。また、消費者が水銀を含む製品や水銀を含まない代替品を判断できるよう、検索可能なデータベースも開発した。EPAは、製品の破損等による水銀への曝露を防止する重要な方法として、水銀代替物質の使用を奨励していきたいとしている。