ドイツ連邦内閣、水圧破砕の規制法案を承認
発表日:2015.04.01
ドイツ連邦内閣は、天然ガス採掘等に使われる水圧破砕法を規制する新たな法案を承認した。これは、飲料水汚染を防ぎ、国民の健康と自然環境を守ることを目的としたパッケージ法案で、水圧破砕は、研究目的の例外的な場合や、リスクが管理可能で、国民参加を伴う透明性のある方法によって使用が許可された場合のみ使用可能になるという。既存の石油・天然ガス生産にも、より厳しい条件を設けた。具体的には、地下3000メートルより上の粘板岩・泥灰岩・石炭などの層に対する水圧破砕については、飲料水や健康への影響について知見が必要なため、研究目的の試験運用のみ、破砕液が水に対し危険でないことを条件に認められる。また、公共水道に水を供給するための取水地流域やダム・天然湖、水・鉱泉保護地域では禁止、国立公園地域やナチュラ2000地域でも、水圧破砕に関する設備の設置等を禁止する。ヘンドリクス連邦環境大臣は、「長い議論を経て、これまで規制のなかった水圧破砕に対し、ようやく人や環境に危険をもたらさないよう規制することができる」としている。
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