ドイツ、非在来型資源採掘での水圧破砕法を禁止する規則を施行へ
発表日:2017.02.10
ドイツは、非在来型資源の採掘を目的とした水圧破砕法を禁止する規則を2017年2月11日から施行する。これは飲料水と自然環境の保護を目的とするもので、粘板岩、泥灰岩、粘土、石炭の各層での水圧破砕は全面的に禁止となる。研究目的のプロジェクト4件のみ、州政府が認めた場合、厳格な条件の下で実施は可能だが、独立した専門委員会による学術的審議と、その結果のドイツ連邦議会への報告が必要となる。また、ドイツで1960年代から他の岩石層で実施されている、在来型資源の採掘を目的とした水圧破砕法は、水資源保護区、鉱泉保護区、湖や貯水池、井戸の源泉付近、公共の飲料水の採水地点、国立公園や野生生物保護区では今後禁じられる。水圧破砕時に水質汚染の要因となりうる物質の使用も禁止され、市民参加を伴う環境影響評価や使用された物質に関する情報公開が必要となる。さらに州は独自の禁止事項の設定が可能となる。ヘンドリックス連邦環境大臣は、「ドイツでは、水圧破砕法は重要な役割を担わない。飲料水と自然の保護は、経済的関心より上位であることは明確だ」と述べた。
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