アメリカ環境保護庁、有害医薬品廃棄物から国民と水域を守る新たな規制案を公表
発表日:2015.08.31
アメリカ環境保護庁(EPA)は、有害な廃棄物に関する二つの新たな規則案を発表した。一つは、有害医薬品廃棄物の管理基準で、医療施設(病院や診療所、薬局など)と医薬品廃棄物を回収する流通業者を対象に、安全で実用的な管理規則を設けるとともに、医薬品廃棄物の水系への流入を防ぎ、飲料水源や地表水(河川、湖沼など)を守る措置を講じている。規則により、医療施設は有害医薬品廃棄物を流しやトイレに流すことできなくなり、その結果、この量を年間6400トン以上回避できるという。EPAが発表したもう一つの規則案は、有害廃棄物の排出者規則を改善するもので、有害廃棄物の表示方法を改善し、緊急事態対応計画と備えを向上させて、施設と従業員、一般国民の安全確保を図るという。EPAは、いずれの規則案も、州の医療施設、小売店、有害廃棄物を排出施設などのステークホルダーが有害廃棄物規則を遵守するうえで指摘していた課題に直接対処しているとし、この二つの提案に対する意見を募集している。