世界気象機関と世界銀行、水文気象サービスへの投資に関する会合を開催
発表日:2016.04.19
世界気象機関(WMO)と世界銀行の防災グローバルファシリティ(GFDRR)は、開発機関や水文気象サービス機関を集めて水文気象サービスに関する会合を開催した。会合では、気候変動、都市化、人口増に伴い気象や水に関する災害の脅威が増すなかで、水文気象サービスへの投資拡大と、そのための調整方法の改善の必要性を確認した。改善手段として、各国の気象水文サービスの近代化、開発関係者間の意見交換、サービスの改善状況を測定する指標の活用、透明性の高い水文気象情報の交換が検討された。ターラスWMO事務局長は、水文気象サービス機関が各国の気候変動への対応や持続可能な開発の支援に重要な役割を果たすことを指摘し、気候変動の緩和と適応を支える水文気象サービスへの投資を促した。世界銀行の試算によると、水文気象サービスの改善は生産性を約300億ドル高め、早期警報システムの改善は約20億ドルの節約になるという。GFDRRは、より多くの投資を集めるには、水文気象サービス機関を変革し、農業、エネルギー、国民の安全保護などと連携させることが重要だとした。
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