国際空港評議会、欧州の100の空港を2030年までに炭素中立にする計画を策定
発表日:2017.06.15
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)によると、国際空港評議会(ACI)欧州支部は、欧州の100の空港を2030年までに炭素中立にする計画を策定した。同支部は、2015年のパリ気候会議で2030年までに欧州の50の空港で炭素中立を達成することを約束しており、今回その目標を2倍に引き上げた。嵐や熱波、乱気流の増加は航空機の飛行に直接の影響があり、気候変動による極端気象の増加を回避することは航空部門にとっても大きな利益になる。航空部門の炭素排出のうち空港からの排出量は最大5%を占め、空港産業の取組はパリ協定の目標達成に重要だとされる。そのためACI欧州支部は、空港の炭素排出量の測定、報告、削減を支援し、炭素中立の達成を認定する空港炭素認定(ACA)プログラムを設け、目標達成を目指すという。2017年6月現在、すでに欧州の27の空港がACAの炭素中立の認定を得ている。ACAを使ってCO2排出削減に取り組んでいるのは欧州各地の116空港で、欧州の航空旅客総数の約65%がこれらの空港を使用している。
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