国連気候変動枠組条約のパリ協定が発効
発表日:2016.11.04
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、2016年11月4日にパリ協定が発効したと発表した。協定は、2015年末のCOP21での採択から1年未満という予想を上回る速さで発効に至った。UNFCCCはこれを、低炭素かつ気候変動に対し適応力のある社会へと一刻も早く移行しようとする各国の強い意思を示すものとしている。パリ協定の主な目標は、地球の気温上昇を2℃未満(可能な限り1.5℃に近く)に抑えることで、これには世界の温室効果ガス(GHG)排出量が早期にピークを打ち減少へと転じる必要がある。しかし現在も大気中GHG濃度、世界の平均気温とも上昇を続けており、2016年11月7日からマラケシュで始まるCOP22で扱う課題は緊急を要している。マラケシュでは、パリ協定の1回目の締約国会合(CMA)が予定され、またパリ協定が今後長期にわたってスムーズに機能するための透明性のある国際的仕組みの詳細(ルール作り)、途上国を支援する年間1000億ドルの資金動員の計画、各国の約束(NDC)実施を支援する活動など、多くの取組が進められる予定である。
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