経済協力開発機構、スイスは生物多様性の保護に一層取り組む必要があると報告
発表日:2017.11.27
経済協力開発機構(OECD)は、スイスの環境パフォーマンスに関するレビューを行い、同国は低炭素型のエネルギーを推進して排出ガスを削減しており、河川や湖沼の健全性回復にも取り組んでいるが、生物多様性の保護と持続可能な消費パターンへの移行を進める必要がある、と報告した。同国はOECD諸国の中で最も炭素強度が低いものの、国民一人当たりの廃棄物量は2番目に多く、危急種・絶滅危惧種に指定されている生物種の割合や道路交通密度も他のOECD諸国に比べて高いという。OECDはレビュー報告書の中で、1)生物多様性保護計画を実行に移し、定量的な進捗評価を行う、2)廃棄物抑制や資源効率化、自動車燃料の課税強化などを通じて消費パターンを改善する、3)炭素税の対象を広げる、4)河川の健全性回復に対する様々な公的助成に一貫性を持たせる、5)アンモニア等の大気汚染物質の排出量を一段と削減する、6)エコイノベーションを進め、主要金融センターとしての地位を生かしてグリーン投資を促進する、等の提言をまとめている。
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