CCACのハイレベル会合、短寿命気候汚染物質の削減のための今後5年間の戦略計画を承認
発表日:2015.05.22
「短寿命気候汚染物質(SLCP)削減のための気候と大気浄化の国際パートナーシップ」(CCAC)のハイレベル会合は、ブラックカーボンやハイドロフルオロカーボン(HFC)等SLCPの早期削減を目指す戦略計画を承認した。同計画は、各国がSLCPに関する政策を策定し、政府、民間企業、市民社会の優先事項とすること、パートナー間で専門知識を共有し技術協力を強化することを求めている。また、ハイレベル会合は、地球温暖化係数(GWP)が高いHFCに関して、モントリオール議定書に基づく段階的な廃止への支持を表明し、今後は、気候に配慮した代替物質の公共調達、冷媒の責任ある管理の実施、低GWP技術による食品コールドチェーン(低温物流)のグリーン化、食品廃棄物の削減を促進していくとした。寿命が比較的短く、対策の成果が早く期待できるSLCPを削減することによって、2050年までに気温上昇を0.6℃抑えることが可能になるという。早期の対策は、環境と健康を守るだけでなく、温暖化の抑制にもつながると期待されている。