国連環境計画など、サンゴ礁保全のため新たな国際パートナーシップの設立へ
発表日:2018.11.12
国連環境計画(UNEP)は、現状では21世紀半ばまでに絶滅すると予測されるサンゴ礁の保全のため、2018年11月17日にエジプトで開会する生物多様性条約第14回締約国会議(COP14)で新たな国際パートナーシップを発足させると発表した。国連環境計画(UNEP)、国際サンゴ礁イニシアティブ(ICRI)、世界自然保護基金(WWF)、ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)、野生生物保護協会、海洋保護に取組む投資会社バルカン、非営利組織オーシャン・エージェンシーのほか生物多様性条約(CBD)事務局が参加する。2018年10月発表の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告によると、気温上昇1.5℃目標達成に取組んだとしても今後数十年間にサンゴ礁の70~90%が消滅するという。気候変動のほか魚の乱獲、汚染、沿岸部開発も大きな脅威で、この対策も重要である。COP14は、サンゴ礁を含む生物多様性保全のための地球枠組の2年後の採択を目指し作業に着手する。2018年12月にはモナコでICRI総会も開催される。