生物多様性条約、国連生物多様性会議第1部の内容を紹介
発表日:2021.10.15
生物多様性条約(CBD)は、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の第1部の内容を紹介した。開催地の昆明では3,000名近くの代表者が、オンラインでは2,000名以上が参加し、中国による15億元(約2億3,300万ドル)の「昆明生物多様性基金」が発表されたほか、暫定予算が承認され、今後の重要な数か月間の運営が保証された。また、昆明宣言が採択され、CBDの締約国は、2022年に合意される予定の2020年以降の地球規模の生物多様性の枠組みについて交渉し、生物多様性の損失緩和に努めることを約束した。地球環境ファシリティ(GEF)は、国連開発計画(UNDP)および国連環境計画(UNEP)と協力して、途上国政府に対する資金および技術支援を迅速に行うことを発表し、日本、フランス、イギリス、EUは多額の資金投入を発表した。同会議第1部の終了をもって、2022年の再開時の生物多様性枠組の採択に向けて動き出すとともに、地球と社会のための重要な一歩を踏み出した。