アメリカエネルギー省、水力発電の効率化・環境対策を支援
発表日:2009.11.04
アメリカエネルギー省(DOE)は、既存の水力発電施設を対象に、エネルギー効率化を進め、環境への影響を削減する7件のプロジェクトに対し、3060万ドルを助成すると発表した。今回選ばれたプロジェクトでは、効率の高い、魚類への影響が少ないタービンや、取水方式の改善など画期的な技術を導入。(1)発電容量50メガワット超の部門では、旧式のタービンから高効率のステンレススチールタービンへの交換(アラバマ電力社)、タービンの交換と河川への油漏れの防止、及び設備からの鉛やアスベストの除去(アルコア社)、(2)50メガワット以下の部門では、低流量タービン・発電機の追加(ロスアラモス郡公社)といった事業が実施される。一連の事業により、発電量は年間18万7000メガワット時増加し、CO2排出量を年間11万トン削減できる見通し。また、新たなダムを建設することなく、既存の施設を改修することで、低コストで再生可能エネルギーを供給でき(追加的な費用は1キロワット時当たり4セント以下)、雇用の創出や環境の保全にもつながると期待されている。
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