世界資源研究所、中国と大企業が国連総会の場で気候外交を展開と報告
発表日:2020.09.29
世界資源研究所(WRI)は、2020年9月末に開催された第75回国連総会と、Climate Weekの報告を行った。各国や地域の指導者たちはこの時期に合わせて重要な発表を行ったが、中でも注目すべきは、2030年までに二酸化炭素の排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルを目指すという中国の発表であった。中国が排出量を実質ゼロとする約束を果たすだけでも、世界の気温上昇予測を0.2~0.3℃下げることができる。しかし、中国がどのようにしてこれらの目標を達成するかについては、より正確な情報が必要である。また、南アフリカは、2050年までに排出量を実質ゼロにすることを目指す長期戦略(LTS)を提出した18番目の締約国・地域となり、欧州連合(EU)の排出目標を2030年までに1990年比で40%から55%以上へと引き上げる提案も明らかにされた他、カナダ、韓国も2050年までに排出量を実質ゼロにする方針を明らかにした。政府だけでなく、世界的な大企業も環境に関する野心的な計画を発表した。
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