国連環境計画、温暖化を抑制するための化石燃料の削減量と生産量のギャップを報告
発表日:2020.12.02
国連環境計画(UNEP)は、「生産ギャップ報告書」2020年版を公開し、地球温暖化を1.5℃以内に抑えるには、2020~2030年までの間に化石燃料の生産量を世界で年間約6%削減する必要があるにもかかわらず、各国は同期間に化石燃料の生産量を平均2%増加させる計画で、削減目標量の2倍以上になると報告した。2020年版は、中国、日本を含む主要国が排出量をゼロにすることを約束するなど、パンデミックと各国政府の景気回復策が化石燃料の生産に与える影響に注目した特集版となっている。その他の主な調査結果は以下の通りである。1)2030年に温暖化を1.5℃以内に抑えるためには、2020~2030年の間に世界の石炭、石油、ガスの生産量をそれぞれ毎年、11%、4%、3%削減しなければならない。2)G20の各国は、化石燃料の生産と消費に関する部門に対して、COVID-19に伴う景気対策として合計2,300億ドル以上を投資する約束をしており、約1,500億ドルのクリーンエネルギーをはるかに上回る額となる。
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