アメリカ環境保護庁、懸念される化学物質への対策を強化へ
発表日:2009.12.30
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ヒトの健康と環境に影響が懸念される4種類の化学物質(フタレート、短鎖塩素化パラフィン、ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDEs)、ペルフルオロ化合物)について対策を強化すると発表した。これらの物質は、様々な製品の生産に大量に使われており、最近はアメリカ国内の3つの企業がPBDE類の一種DBDEの段階的廃止に合意している。EPAは今回、初めて、有害物質規制法(TSCA)に基づく「懸念される化学物質」リストにフタレートとPBDE類を掲載することとし、また、同法第6条に基づいて、フタレート、短鎖塩素化パラフィン及びペルフルオロ化合物のリスク削減対策につながる手続を開始した。EPAのジャクソン長官は「有害な化学物質から国民を守るため、既存の法律の権限を行使し続ける」と述べる一方、1976年に制定された有害物質規制法は時代に合わず、改正の必要があるとの認識を示した。
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