欧州化学物質庁、ベビー用おむつに含まれる化学物質によるリスクは実証されないと発表
発表日:2021.09.10
欧州化学物質庁(ECHA)は、使い捨ておむつや紙おむつに含まれる特定の化学物質がリスクをもたらすと結論づけるには、十分な科学的証拠がないと発表した。フランス当局が2020年10月にベビー用おむつに含まれる有害物質の規制を提案したことを受け、同庁のリスク評価委員会(RAC)がリスクとその軽減オプションを評価した結果、同提案に含まれるホルムアルデヒド、多環芳香族炭化水素(PAH)、ダイオキシン、フラン、ポリ塩化ビフェニル(PCB)が、リスクをもたらすレベルで存在することは実証されないという意見を採択した。また、同庁の社会経済分析委員会(SEAC)は、同提案の社会に対する便益に関する意見案に合意した。RACの意見とSEACの意見案は同庁のウェブサイトで公開され、協議が行われた後、2021年末までにまとめられ、2022年初頭に欧州委員会(EC)にて政策決定される予定である。
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