国連環境計画、COP15の生物多様性に関する画期的な合意を報告
発表日:2022.12.20
国連環境計画(UNEP)は、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が、「昆明・モントリオールグローバル生物多様性枠組(GBF)を採択し、閉幕したことを報告した。地球上の100万種の動植物が絶滅の危機に瀕しており、その多くは数十年以内に絶滅するとされている。GBFは生物多様性の損失への対処、生態系の回復、先住民の権利の保護を目指しており、2030年までに地球の30%と劣化した生態系の30%を保護下に置くなど、自然の喪失を食い止め、回復させるための具体的な措置が盛り込まれている。また、同会議で大きな争点となった途上国への融資を増やす提案も含まれている。GBFはまた、2030年までに生物多様性関連資金として、官民から少なくとも年間2,000億ドルを動員することなどの目標も掲げた。各国はGBFを実施するために計画、モニタリング、報告などに関する一連の関連協定を承認し、地球環境ファシリティにはGBFの実施を支援する特別信託基金(GBF基金)を設置することが要請された。
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