国連環境計画とケニア、生態系がもたらす価値をふまえた食料生産のためのプロジェクトを開始
発表日:2018.02.20
国連環境計画(UNEP)とケニア国立博物館は、3年間のプロジェクト「農業景観における生物多様性と温暖化に配慮した土地管理の支援」を実施し、農業政策を生態系の価値を考慮して改革するために協力することに合意した。このプロジェクトは、2007年に始まった「自然の価値の可視化」を目指す国際的取組みである「生態系及び生物多様性の経済学」(TEEB)の第3フェーズ(実践段階)として、ドイツ政府の支援のもと、ケニアのほかコロンビア、タンザニア、タイで実施される。プロジェクトでは、主として国、地域、地方各レベルの政府が生態系の経済的評価を行うための能力を構築し、生態系と生物多様性のもたらす広範な価値を認識して経済学的に位置づけ、あらゆる意思決定におけるこれら価値の主流化を図る。2018年2月21~22日に準備のためのワークショップを開催し、政策対象となる国内の生態系や農業景観を選定する。最終的にTEEB実施のための指針と訓練をまとめ、成果の普及を図る。
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