アメリカ、機関間協力により化学物質スクリーニングを強化
発表日:2010.07.19
アメリカ環境保護庁(EPA)、国立環境衛生科学研究所の全米毒性プログラム(NTP)、国立衛生研究所の化学物質ゲノム学センター(NCGC)の3者で運用中の共同化学物質スクリーニングプログラム「Tox21」に、アメリカ食品医薬品局(FDA)が新たに参加する。Tox21は、これら機関の研究・資金・試験ツール等のリソースを集めて、化学物質の人や環境への影響予測やスクリーニングを進めるため、2008年に設けられた。同プログラムの下、専門的技能や化学物質情報を共有することで、現在市販されている数万種類の化学物質試験を迅速に行い、化学物質の危険性をより早く詳細に把握できるとされており、すでに2000種類の化学物質のスクリーニングを終え、年内に1万件にまで拡大する予定となっている。今回参加するFDAは、化学物質の安全性情報や規制に関する専門知識を持ち、Tox21では、より詳細な毒性評価に向けた化学物質の優先順位付けと、人の化学物質への反応を予測するモデルの開発を担当する。これにより、規制対象物質の新しい毒性評価方法の開発が期待されるという。
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