アメリカ天然ガス小委員会、シェールガス開発の環境影響を考慮した最終勧告案を公表
発表日:2011.11.10
アメリカエネルギー省長官諮問会議(SEAB)の天然ガス小委員会は、2011年8月18日に公表されたシェールガス開発に関する一次報告書後の進展を検討し、開発に関する情報公開の改善や、大気汚染物質等の排出削減措置など20項目の勧告をまとめた最終報告書案を発表した。シェールガスは地下頁岩(シェール)層を水圧破砕して採取するガスで、現在、アメリカの天然ガス総生産量の30%を占める。エネルギーコストの削減や雇用の創出にも貢献しているが、環境や人体への影響などが懸念されている。小委員会は、国民の利益を十分に確保するためには、汚染水や大気質など環境問題への取組が重要であるとし、これらを怠った場合、環境への深刻な影響や国民の信頼の喪失などのリスクを負う可能性を指摘。それにより開発の遅延あるいは停止も起こり得るとし、これらを回避するため、国や州の規制当局や産業界、公共利益団体などが協力し、継続的な改善を行うことが必要であると警告している。最終勧告案は、SEAB による再検討の後、エネルギー省長官に提出される。
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