ブラックカーボンやメタン削減を目指す国際的取組で具体策決定、国連環境計画が発表
発表日:2012.04.24
「ストックホルム+40会議」と並行してスウェーデンで開催された「短期寿命気候汚染物質(SLCP)削減のための気候と大気浄化のコアリション」第1回大臣会合(2012年4月23・24日)において、削減への具体策が承認された。SLCPであるブラックカーボン(煤)、メタン、HFC類により、呼吸器疾患等での早死件数は毎年250万以上、主要作物の被害は3000万トン以上とされる。また、北極圏や氷河の融氷も促され、今後数十年で0.5度気温を上昇させるという。今回の会合で決定した具体策には、大型トラック等のディーゼル排気削減、煉瓦焼成炉の改善による煤煙の抑制、埋立処分地や石油・ガス部門からのメタン削減、HFC代替物質推進といった各対策の加速強化が盛り込まれた。同コリアションは、2012年2月に6か国が参加し発足。今回新たに日本、コロンビア、ナイジェリア、ノルウェー、欧州委員会、世界銀行が参加し、加盟国・機関は13となり、取組の強化が期待されている。また、スウェーデン政府は、この取組に170万ドルを拠出すると発表した。
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