大阪ガス(株)、大気浄化と騒音低減を同時に実現する吸音板を開発
発表日:2014.03.04
大阪ガス(株)は、炭素材料を用いて大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)と騒音を同時に低減する新型吸音板を開発したと発表した。同社グループでは、従来、炭素繊維をベースに有害物質などの吸着除去機能を付与した活性炭素繊維を、浄水器カートリッジなどの用途で販売してきた。また、大気浄化装置として、これら活性炭素繊維に表面処理と触媒機能を追加し、大気中のNOxを70%以上除去できる高活性炭素繊維(ACF)を開発し、販売している。今回開発した吸音板は、ACFに騒音低減性能を追加したもの。ACFで使われる活性炭素繊維の吸音性能は、従来のグラスウールなどの吸音材と同等であるが、今回、大気との接触面を増やすため形状をプリーツ状に形成したほか、従来の吸音板の構造を改良し、大気を内部に効率的に取り込めるようにした。改良により、NEXCOの基準値(旧日本道路公団の基準)である25dbを大きく上回る33.3dBの騒音低減効果と、高い大気浄化性能を同時に実現したという。
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