環境省、「コアジサシ繁殖地の保全・配慮指針」を策定
発表日:2014.03.31
環境省は、コアジサシの保護、特に繁殖地の保全の指針として、「コアジサシ繁殖地の保全・配慮指針」を策定したと発表した。コアジサシは、日本に夏鳥として渡来し、河川や海岸でコロニーを作り集団繁殖する。同亜種は絶滅が危惧され、環境省の第4次レッドリストで絶滅危惧II類に位置づけられている。また、日豪等の二国間渡り鳥条約に基づき、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」で、国際希少野生動植物種に指定されている。今回策定した指針は、繁殖地のモニタリング調査の結果や、コアジサシの専門家による検討会等を踏まえてとりまとめられた指針案について、パブリックコメントの結果を踏まえ、公表するもの。指針では、コアジサシの保護活動等に取り組む関係者が、コアジサシ繁殖地の保全に役立てることができるよう、コアジサシ繁殖地の保全・配慮の考え方や具体的手法等を示した。