NEDO、IGCC技術で冷ガス効率82%を達成
発表日:2014.09.02
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、石炭ガス化複合発電(IGCC)技術で世界トップレベルの冷ガス効率82%を達成したと発表した。NEDOでは、温室効果ガス発生量の低減を目的に、1998年度から多目的石炭ガス製造技術開発(EAGLE)プロジェクトをはじめとするIGCC技術やCO2分離・回収技術など石炭ガス化技術に関する開発プロジェクトに取り組んできた。今回、IGCC技術については、ガス化に使われた発熱量が生成ガス発熱量に転換した割合を示す冷ガス効率が82%を達成。1,500℃級ガスタービンの導入を想定した場合、送電端効率約46%達成の見通しが得られた。また、CCSに適用するCO2分離・回収技術に関しては、既存の再生塔再生方式の化学吸収法と比較して、新開発の加熱フラッシュ再生方式の化学吸収法により、効率損失を3.4ポイント改善することができた。さらに、高圧プロセスにおいて、化学吸収法に対して、物理吸収法が効率損失を1.0ポイント改善できることを確認したという。
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