環境省、海鳥調査の第2期とりまとめ報告書を公表
発表日:2015.03.24
環境省生物多様性センターは、モニタリングサイト1000の一環として実施している海鳥類調査について、平成21年度から25年度までのとりまとめ報告書を公表した。同調査は、平成16年から島嶼生態系の指標として、全国30サイト、77の島嶼に生息する固有種、希少種、南限・北限種並びに指標種等の25種の海鳥について調査するもの。今回のとりまとめから、海鳥類の繁殖状況の指標となる巣数等の動向を分析した結果、環境省レッドリスト掲載種を含むウミツバメ類の巣穴数が、増減の比較が可能な7サイト中5サイトで減少し、特に日出島(岩手県)と小屋島(福岡県)の減少が著しいことが明らかとなった。また、海鳥の営巣地における繁殖阻害となりうる要因として、大型ネズミ類や飼いネコが野生化したノネコによる捕食、レジャーなどの人為攪乱などが確認され、捕食者となる動物の管理やレジャー利用の適正化など適正な管理が求められる。生態系の変化を明確に捉えるために長期間の継続的なモニタリングが必要であることから、今後も引き続き行っていくという。
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