(独)国立環境研究所、研究情報誌「環境儀」第31号「有害廃棄物の処理-アスベスト、PCB処理の一翼を担う分析研究」を刊行
発表日:2009.02.05
(独)国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第31号「有害廃棄物の処理-アスベスト、PCB処理の一翼を担う分析研究」を刊行した。有害廃棄物であるアスベスト(石綿)とPCBは、その有害性が認識されながら安全・安心な処理技術がなかったため、長い間「負の遺産」として存在してきた。本号では、アスベストやPCBの処理技術の開発や評価に関する分析化学的アプローチからの研究を長年進めてきた二人の研究者に焦点をあて、リサイクルできない、厳重に最終管理すべき有害廃棄物の対策に関する研究を紹介している。「循環型社会」や「3R」を目指す中で、社会経済活動が生み出した過去の「負の遺産」の適正な処理も、安全・安心な循環型社会づくりに不可欠であると再認識されることが期待されるという。