理研、生体親和性の高いバイオプラスチックを開発
発表日:2016.09.01
理化学研究所は、組織工学において有用な、生体親和性の高いバイオプラスチックの生産に成功したと発表した。バイオプラスチックの一種であるポリヒドロキシアルカン酸(PHA)は、微生物が体内で生産されるもので、生体親和性が高いことなどから、再生医療などの組織工学の分野で細胞増殖の足場となる材料として用いられている。今回、共同研究チームでは、水酸基を持つジヒドロキシブタン酸(DHBA)に着目し、土壌細菌R.eutrophaの遺伝子を改変し、炭素源としてグリコール酸を与えることにより、新たなバイオプラスチック「PHBVDB」の生産に成功した。PHBVDBは、従来のバイオプラスチックよりも高い親水性と細胞接着性を示し、細胞への毒性もほとんどみられない。今後、PHBVDBの親水性を調節することにより、細胞接着性や生分解性の向上を図ることができるという。
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