昭和電工(株)、電気自動車向けリチウムイオン電池用黒鉛負極材の販売を開始
発表日:2009.04.22
昭和電工(株)は、大型リチウムイオン電池向けの黒鉛負極材の開発に成功し、販売を開始したと発表した。現在、自動車メーカー各社によるエコカーの開発が活発化しており、自動車を駆動させる大電力を比較的少ないスペースで蓄えることのできる高性能の電池がキーデバイスとして求められている。同製品は、リチウムイオン電池の急速放電特性とサイクル寿命を向上できるのが特長であり、急速放電特性の向上により大電流の使用が、またサイクル寿命の向上により電池使用の長期化が可能となることから、2009年から全世界で販売開始となる、リチウムイオン電池搭載の複数の電気自動車向けに採用が決定している。同製品は、同社独自の粉体処理技術により、負極材として最適な形状に加工した炭素原料を大町事業所(長野県大町市)の特殊高温黒鉛化炉で熱処理することにより生産されており、同社では今後、同事業所の生産能力を増強することとしている。
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