熊本大と国環研など、黄砂曝露と急性心筋梗塞発症の関連を解析
発表日:2017.09.04
熊本大学と国立環境研究所は、京都大学、工学院大学、国立循環器病研究センターと共同で、黄砂曝露と急性心筋梗塞発症の関連解析を行った。今回研究グループが、熊本気象台の黄砂観測データと熊本大学が実施している「急性心筋梗塞登録事業」のデータを用いて、環境疫学的な解析を行ったところ、1)黄砂が観測された翌日に急性心筋梗塞を起こしやすくなること、2)慢性腎臓病の方は黄砂の影響を受けて心筋梗塞を起こしやすいことなどが明らかとなった。この成果は、黄砂曝露が急性心筋梗塞発症のきっかけとなることを示唆するものであり、黄砂の影響を受けやすい患者の背景要因(年齢、性別、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、慢性腎臓病等)に関する知見を蓄積しつつ、黄砂による健康影響の予防につなげていきたいという。
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