三菱重工業(株)、80℃温水の連続供給が可能なターボ圧縮式ヒートポンプを開発
発表日:2009.05.14
三菱重工業(株)は、工場などで捨てられている熱を利用して、工場プロセスに有効な80℃の温水を連続的につくることができるターボ圧縮式の温水供給装置(排熱回収温水ヒートポンプ)を業界で初めて開発し、2009年5月15日から販売を開始すると発表した。同製品は、冷却塔から排出された30~50℃の排熱を熱源水とし、そこからヒートポンプの原理を利用して、必要な熱を汲み上げ、温水系統へ供給するもの。排熱温水を有効活用するため、エネルギー消費効率(COP)も4.5(熱源水入口温度45℃、温水出口温度80℃の場合)と高効率で、一部ボイラーと代替することで、同能力の貫流ボイラー(油焚き1トン/時クラス)と比べると、CO2は最大71%減で、運用コストは同27%減となる。同社は今後、食品の加温・殺菌や半導体洗浄などの各種産業分野で、環境負荷低減に向けた顧客ニーズを開拓するという。
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