東レ、膜分離活性汚泥法(MBR)の省エネ化につながる技術開発成果を発表
発表日:2018.02.06
東レ(株)は、下水・産業廃水の処理・再利用方法の一つである膜分離活性汚泥法(MBR)の省エネ化につながるプロセスエネルギー変換技術を発表した。この技術は、MBRモジュールの膜に付着した汚泥を剥離させるために投入する散気エネルギー(汚泥中に空気を送り込むエネルギー)を低減する基礎技術で、MBR内の気泡と膜の接触確率に着目して開発されたもの。気泡の流動解析とモジュール構造の改良を行い、接触確率を高めたことで、従来技術に比べてエネルギー変換効率を3倍に、汚泥の付着量を65%低減できた(擬似汚泥による運転時)。また、シンガポールの研究拠点において、実際の汚泥を用いて、散気エネルギーを半減させて運転した結果、1ヶ月間の連続運転が可能であることが確認できた。同社では今後、革新的省エネ化を目指し、スケールアップ、グローバル実証を進めていくという。
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