国土交通省国土技術政策総合研究所は、バイオガスからCO2を分離・回収・活用する技術の導入ガイドライン（案）を策定したと発表した。同省では、下水道革新的技術実証事業（B-DASHプロジェクト）として、平成27年度から佐賀市において、｢バイオガス中のCO2分離・回収と微細藻類培養への利用技術実証研究｣を実施してきた。今回のガイドラインは、実証してきた技術の概要・評価、導入検討、設計・維持管理等に関する技術的事項についてとりまとめたもの。同技術は、バイオガス（消化ガス）から分離・回収した高濃度のCO2、そして下水汚泥を脱水した際に排出される脱水分離液に含まれる窒素・りんを微細藻類（ミドリムシ）培養に活用する技術。実証の結果、1）CO2分離・回収技術：高濃度（99%）のCO2を生成すること、2）微細藻類培養技術：下水道資源から微細藻類を培養できること、3）汚泥可溶化技術：付帯することで、バイオガス量が増加できること、を確認できたという。