宮崎大学、東京大学、（株）富士通研究所、住友電気工業（株）の研究グループは、集光型太陽電池から得られる電力で水を電気分解する実用規模のシステムの屋外実証の結果を発表した。実証システムは、「集光型太陽電池」モジュールを太陽追尾架台に取り付け、「新たな電力変換装置」を介して「固体高分子型水電解装置」に接続することで、温度、太陽光強度への追従の効率化、水電解装置に供給する電圧・電流の制御を可能とし、太陽電池の最大出力電圧を確保することで、エネルギー伝達効率の向上を図る仕組み。実際の屋外日照条件下における1日平均発電効率（太陽光から水素）は18.8%と試算された。宮崎県の太陽エネルギーから水素エネルギーを効率的に生産することで、再生可能エネルギーの地産地消への展開が期待されるという。