OIST、魚類の脳の環境への適応に関する研究成果を発表
発表日:2018.07.23
沖縄科学技術大学院大学(OIST)の国際的な研究チームは、魚類の脳の生息環境(低照度条件)への適応に関する研究成果を発表した。同研究チームは、夜行性の魚の視覚を調べるために、米国ハワイ州およびノースカロライナ州周辺のサンゴ礁で捕獲した魚類(昼行性44種、夜行性16種)について、魚の眼の水晶体のサイズを測定するとともに、マイクロCTスキャナーで視蓋(脳内の視中枢)の大きさを解析した。その結果、1)夜行性の魚は光の少ない環境に適応するために大きな眼を有していること、2)夜行性の魚は、日中活発な魚よりも眼のサイズは大きいが視蓋は小さいこと、3)昼間に活発な魚の方が夜行性の魚よりも大きな視蓋を持つこと、4)環境に適応して保護色になったり、カモフラージュできたりする魚は、非常に複雑な視蓋を持つことが明らかになったという。
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