OIST、フィジーで発見した新種アリを「3D」で見られるアプリと共に発表
発表日:2019.11.12
沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究グループは、フィジー共和国で6種の新種アリを発見し、それらの標本を拡張現実(AR)によって体験できる環境を構築した。フィジー共和国のアリは、単一の進化系統が複数の種に分かれ進化(適応放散)したと考えられており、獲物を捕獲する罠のような働きをする下顎などの構造解明は、生物多様性を理解する上で重要である。同研究グループは、2004年に同国でのフィールドワークを開始し、計23種のアリを採取した。そのうち6種が新種であったという。同新種の記載を含む論文の発表に当たっては、博物館で保管されている標本のように立体的に見せたいと、ARを用いたアプリ開発を行い、アリの3Dモデルを見られるようにした。研究論文に新種を記載するだけでは読者は限られており、テクノロジーの新境地を開くことで、研究結果を他の研究者や一般の人たちとの共有を考えているという。専用のアプリで原著論文のイラストを読み込むことで誰でも新種のアリを3Dで見ることが出来る。
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