環境省は、「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査（夏期）」の実施結果を紹介した。同省は、光害（ひかりがい)や大気汚染等に気づき、大気環境保全の重要性への関心を喚起し、地域資源としての美しい星空の活用（観光や教育）なども目指して、平成29年度に「星空観察の推進手法に関する検討会」を設置・開催し、肉眼による観察とデジタルカメラによる夜空の明るさ調査（夏冬２回）の継続的な参加呼びかけを平成30年度から開始した。夏期の観察（観察期間：平成30年8月2日～15日）の実施に当たって参加希望者を募集したところ、全国91地点の団体等64団体（人）の応募・登録があり、当該期間の決まった時間帯（日没後１時間半～３時間半まで）にデジタルカメラを用いて撮影された天頂付近の画像データ214件が投稿された。今回、各画像の撮影場所・日時、夜空の明るさ（等級）とばらつきなどの一覧や、周辺の状況（住宅、商業、農業、森林山間、自然公園等、その他）が異なる継続観察登録地点59箇所における「夜空の明るさ」評価の結果などが公表された。継続的なデータ蓄積により、地域における光害や大気汚染の状態に関する啓発材料や、日本の実態に即した評価手法の検討資料としての活用が期待できるという。