国環研など、気候リスクの全体像と内在する因果関係の可視化に係る研究成果を発表
発表日:2019.02.28
国立環境研究所、東京大学・生産技術研究所および東京工業大学などの研究チームは、環境研究総合推進費戦略研究プロジェクト(環境省)などの助成を受けて、複数の気候リスクとそれらの因果関係の可視化に取り組み、気候変動の「影響の連鎖」がわかるフローチャート等を提示した。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書において数々の気候リスクが整理されているが、一見無関係に見える部門の影響が他の部門におよぼす「影響の連鎖」については包括的な調査研究がなされていなかった。同研究チームは、気候変動影響に関する文献を網羅的に調査し、1)気候変動の「影響(87項目)」や、2)気候変動の「駆動要因(17項目)」を絞り込み、それらの因果関係をさらに調べることで、3)「影響の連鎖(256本)」を整理した。今回の方法論(可視化の試み)は気候変動の影響や連鎖的な気候リスクの理解促進につながるものであり、フローチャート等は多様な主体のコミュニケーション・ツールとして活用が期待できるという。
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