九大など、ベトナムにおける「低炭素エビ養殖システム」の実証成果を紹介
発表日:2019.08.20
九州大学は、ベトナム・メコンデルタ地方の農村部で、東京都立川市のマグネクス(株)と共同開発した固体酸化物形燃料電池(SOFC)を核と する「低炭素エビ養殖システム」の実証を行い、同大を中心とするプロジェクトチームがバイオマスを資源とした高効率発電 に成功したと発表した。今回の実証は、(国研)科学技術振興機構と(独)国際協力機構が協同で実施する「地球規模課題対応国際科 学技術協力プログラム」の支援の下、ベトナム国家大学ホーチミン市校・ナノテク研究所との国際共同研究の枠組において実施され たもの。実証プラントは、メコンデルタ特有の有機性廃棄物(エビ養殖池ヘドロ、稲わら、ココナッツの搾りかす)に由来するバイオガスを SOFC(出力:1 kW)に供給し、養殖場のエアディフューザー(散気装置)の電力に活用するフローとなっており、株式会社中山鉄工 所(佐賀県武雄市)が構築したネットワークを通じて遠隔監視・操作できるシステムとなっている。開発途上国におけ るSOFCの普及や地域経済の発展等につながる、発電効率62.5%(直流発電端、同等出力エンジン発電機の2~3倍)が達成できたという。
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