日本野鳥の会、猛禽類「サシバ」を保護する取組を紹介
発表日:2019.12.13
(公財)日本野鳥の会は、南西諸島からフィリピンなどで越冬し、東北地方以南に夏鳥として渡来する中型の猛禽類「サシバ(学名:Butastur indicus)」を保護する取組を紹介した。サシバの生息分布は、急激に縮小しており(環境省の繁殖分布調査による)、レッドリストでは絶滅危惧 II 類に指定されている。ダム建設事業や道路建設事業などの開発事業や耕作放棄地の増加による採食環境の悪化から影響を受けている例が見られるという。日本野鳥の会は、サシバの保護に関わる取組事例として、サシバの餌となるカエルを増やすために休耕田に水を張る事業(豊田市自然観察の森)を紹介した。同事業により、休耕田に産み付けられたカエルの卵塊は増加傾向にあるという。また、同会等が主催した「フィリピン・サシバ保護エコツアー」(2019年3月)や「サシバサミット」(2019年5月、栃木県市貝町)を紹介している。日本野鳥の会は、今後も絶滅のおそれのある野鳥をはじめとする里山生態系の保全を求めて活動していくという。
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