資源再生事業を手掛けるリファインバース(株)(本社：東京都中央区)は、廃棄された漁網をリサイクルしたナイロン樹脂の提供を開始したと発表した。同社は、これまで、廃棄漁網やシリコーンコート付エアバッグを主原料とするリサイクルナイロン樹脂の開発を進めてきた。昨今、「海洋プラスチック問題」に社会的関心が高まり、とりわけアパレル・ファッション業界からの要望が多いことから、同社はアパレル資材商社のモリトジャパン(株)と協業し、ボタンなどに利用可能な材料を開発した。モリトジャパンへは2020年3月1日から供給を始め、今後も同社は、試作を終えた廃漁網由来ナイロン100%の長繊維の量産化や、リサイクルされた素材の付加価値を高める開発などを進めていくという。