昭和電工(株)、自動車用リチウムイオン電池向け次世代電解液事業参入を発表
発表日:2009.11.19
昭和電工(株)は、既存品に比較して安全性の高い新電解質を利用した次世代電解液の開発を進め、車載用大型リチウムイオン電池向け電解液事業に参入すると発表した。これまでの電解液には、リチウムイオン電池の過充電による発火の危険性や、充放電を繰り返すことによって電解液内に発生する酸化性物質が電池の性能劣化を一層進行させるといった問題があった。今回、同社は、電池の劣化原因の一つである水との反応や、経年とともに電池の正極を腐食する酸の発生がなく、さらに400℃でもその性質が変化することがない高温安定性という特長を持つ新電解質を開発する。この電解質は、現状の電解液を使用した場合と比較して、電池容量を引き上げることができるなどの利点もあるという。同社は、今後、自動車用リチウムイオン電池向け負極材などと合わせ、先端電池向け素材分野において、2020年には売上高600億円を目指すという。
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