近大など、特定外来植物「ヒガタアシ」の侵入経路を解明
発表日:2020.09.07
近畿大学などの研究グループは、特定外来生物に指定されている北米東部原産のイネ科植物「ヒガタアシ(学名:Spartina alterniflora Loisel.)」の日本への侵入経路を解明した。同種は、干潟や河口域など比較的塩分濃度の高い場所に生育し、高い繁殖力と強力な堆砂機能を有するため、干潟の造成などの目的で世界各地に意図的に導入されているが、導入先から逸出し世界中に分布を拡大しており、日本においては2014年に同種を含むSpartina属が特定外来生物に指定されている。今回、愛知県と熊本県で採取された同種について、遺伝子解析を行った結果、北米東部フロリダ半島周辺および中国沿岸部に由来することや、少なくとも3回にわたり侵入と定着が起こっていることなどが分かった。外来生物の水際対策に資する知見であるという。
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