国環研、全球CO2濃度分布データ等の提供準備を開始
発表日:2020.11.12
国立環境研究所は、「いぶき2号(GOSAT-2)」の観測データに基づく解析結果(以下「プロダクト」)の初期検証を終え、全球CO2濃度分布データ等の一般提供を開始すると発表した。GOSAT-2は、搭載された「雲・エアロソルセンサ2型(CAI-2)」や「温室効果ガス観測センサ2型(FTS-2)」によるデータ取得(定常運用)を2019年2月1日から開始している。同研究所は、両センサの観測データについて、先ずはプロキシ法による解析を行い、2019年7月5日に全球のメタンと一酸化炭素の濃度分布にかかる成果を報告している。今回、データ数の増強に加え、CO2濃度の導出に適したフルフィジクス法という手法や、FTS-2の新機能を用いることで、より精度の高い「二酸化炭素・メタン・一酸化炭素のカラム平均濃度の全球分布図(2.5度グリッド)」を得ることが可能となった。局地的な温室効果ガス発生原因の検証はもとより、海域や雲の多い熱帯域の識別に効果的であることも実証されたため、関連文書などの準備が整い次第、フルフィジクス法およびプロキシ法によるプロダクト提供を開始するという。
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