三菱マテリアル（株）は、同社の中央研究所と三菱マテリアルテクノ（株）が共同で、重金属に対する可搬型の排水処理設備を開発し、三菱マテリアルテクノ（株）が同設備を用いた土壌・水質浄化サービスを開始したと発表した。同社は、従来技術では処理の難しかったセレン、砒素、六価クロムを含む様々な重金属を一括して環境基準以下に浄化することができる、高性能・低コストの画期的な水処理技術を、独自の特許技術として保有している。今回開発した設備は、この特許技術を用いたもので、難処理重金属の複合汚染水の一括・強力処理を行い、回収された汚泥も再資源化することで埋め立て処分が不要になるという。なお、同設備の排水処理能力は1時間あたり1.75立方メートルで、4トントラックに積載できるコンパクトなサイズであり、既に北九州エコタウンで2年間の実証試験を行い、平成21年12月に終了しているという。