対馬市、漁業用ブイなどの漂着プラスチック硬質燃料化ラインを本格始動
発表日:2022.02.08
長崎県対馬市は、(株)エルコム(本社:札幌市)から硬質プラスチック専用燃料化システムの納品を受け、漂着プラスチックの資源化を本格化する。対馬市の海岸線の延長は915キロメートルに及び、対馬海流が日本海に流れ込む入り口に位置しているため、海洋プラスチック日本で最も流れ着く地域と言われている。(一社)対馬CAPPAの対馬市海岸漂着物のモニタリングによると、令和2年度回収された漂着ごみは、約135立方メートルで、その内、約半分がプラスチックとなっており、重量換算にすると約716トンに及ぶという。同市では、2021年2月に発泡スチロール製漂着廃フロートの燃料化をスタートさせており、今回、新たなシステムを導入し、対馬市沿岸に漂着する漁業用硬質ブイや漁具、ペットボトルなど、漂着ごみの約半分を占める漂着プラスチックの全量を島内の資源・エネルギーとして利用することができるようになる。今回導入したシステムは、硬質プラスチックは1cm程度に破砕し、貝殻などの付着物を取り除き、樹脂ボイラの燃料にすることができるという。
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