釧路自然環境事務所、タンチョウやオジロワシなど希少生物「傷病収容個体数」を公表
発表日:2023.05.12
釧路自然環境事務所は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」で国内希少野生動植物種に指定されているシマフクロウ、タンチョウ、オジロワシ及びオオワシの令和4年度の傷病個体収容結果を公表した。環境省では「種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)」により、国内希少野生動植物種に指定されている鳥類の保全のため、傷病個体(死体を含む)が発見された際には収容し、現場状況や収容個体を調査し、原因の解明に努めている。令和4年度は、4種で合計146羽の傷病個体を収容した(前年度比27羽増)。最も多い収容原因は交通事故。シマフクロウは収容数6羽(昨年度比1羽増)、タンチョウは収容数53羽(昨年度比6羽贈)、オジロワシは収容数66羽(昨年度比28羽増)、オオワシは収容数21羽(昨年度比8羽減)であった。同省では、傷病収容の原因は、人為的な要因によるものが多く、傷病個体を減らすには、人為的な要因を取り除く事が不可欠であり、傷病個体発見時に、素早い個体収容や同省への通報が原因解明と対策につながるため、理解と協力を呼び掛けている。