大阪・淀川で28年ぶり絶滅危惧種の魚類「ツチフキ」再発見
発表日:2023.06.20
淀川(大阪府守口市、高槻市)でコイ目コイ科カマツカ亜科に属する淡水魚「ツチフキ」が28年ぶりに採捕されたことが学術誌(Ichthy, Natural History of Fishes of Japan)に掲載された。同種は環境省レッドリストで絶滅危惧IB類、大阪府レッドリストで絶滅危惧I類に選定されている。淀川においては、河川改修、水路のコンクリート化、さらにはオオクチバスなどの外来魚の増加により減少し、1994年に記録されたのを最後に確認されていなかった。淀川における最初の再発見は、春から秋にかけて毎月実施している市民団体による外来魚防除およびモニタリング調査時(2022年6月23日)。その後、琵琶湖博物館の学芸員と「生物採集系YouTuber」マーシーが動画撮影(兼魚類調査)時に採捕(同年8月28日)。さらに(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所の魚類調査でも確認された(同年9月1日)。ツチフキの増加は市民団体がおこなう外来魚防除の成果の可能性もあるという。
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