環境省は、2023年11月3日から4日に愛知県名古屋市で開催された「第24回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM24）」の結果を公表した。同会合は、日本の環境大臣が議長を務め、4年ぶりに対面で開催された。三カ国の環境大臣の間で、各国の気候変動対策や気候変動枠組条約第28回締約国会議（COP28）への貢献、PM2.5や黄砂等の大気汚染対策、昆明・モントリオール生物多様性枠組の実施やヒアリをはじめとする侵略的外来種対策、プラスチック汚染対策や循環経済の取組など、各国の主要な環境政策について意見交換が行われた。また、ALPS処理水については、国際社会に透明性高く情報提供を行っていくという我が国の立場を説明した。同会合では、1)環境危機への対応と課題、2)生物多様性、3)気候変動、4)プラスチック汚染、5)地域大気環境、6)三カ国間協力について意見交換を行い、共同コミュニケを採択した。三カ国間協力においては、気候変動と海洋環境保護等の分野での「3+X」協力の可能性を模索する意思を示し、COP28やG20等の今後の主要な環境会議で、三カ国の緊密な協力を促進する意欲を示した。なお、次回の会合(TEMM25)は2024年に韓国で開催される。